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活版印刷

某マテリアル研究会に混ぜて頂いて,活版印刷のワークショップに参加させて頂きました.
活版印刷とは,昔ながらの金属の活字を組み合わせて印刷機にかける印刷方法で,その後写植になり今のDTPへと発展していきました.いまでは活字を作っている所が無く,活字製造をやめる前に100万円分ほど注文した活字が使えなくなったら終わってしまう技術です.
丁度「銀河鉄道の夜」でジョバンニが家計の助けにやっていました.

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教えて頂いたのは,はつぼた工芸社の坪田さん.

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活字は大きさごとに棚に並べられています.阪神大震災では建物には被害がなかったそうですが,この活字が全て床に落ちてしまい大変だったようです.
こちらから一文字ずつ拾ってゆき,並べて文章にします.

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イラストレーターではボタン一つですむ字間の調整も,このスペーサーを活字の間に挟んで一文字ずつ調整をしていきます.

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ワークショップでは,各自の名刺を刷って頂きました.殆ど坪田さんに拾って頂きましたが,名前だけは自分で拾って枠の中に並べました.物理的に並べるので,解りやすい反面根気の要る作業でした.

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印刷機を扱う坪田さん.
この機械も年代物ですが,手入れが行き届いていて良い色に輝いていました.
機械にセットすれば自動で刷ってくれる,,,というものではなく,圧力の調整や送るスピードなど少しずつ調整をしながら刷っていて,まるで機械が手の延長の様な雰囲気でした.
この機械と坪田さんがペアになって,はじめて上手く刷れるのではないかと感じました.


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というわけで,完成した名刺.
越前和紙の手漉きのものに刷って頂きました.来週に仕上がったものを頂けるのですが,とても楽しみです.

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コメント

いいワークショップでした。
今は殆ど消えてしまった「活版」という技術が、ここには生きている。
現在はすべてコンピューターに、とって変わられてしまいましたが、印刷の原点とも言えるこの伝統の技術を、出きる限り残して欲しいものです。

投稿: hakoya@村上 | 2009.07.20 16:43

ホント,面白いワークショップでしたね.
坪田さんと印刷機を見ていると,機械と人とのいい距離感というのを感じました.なんでもインスタントにできるのも,思考の上では考えものですね.

投稿: ホジヲ | 2009.07.21 09:17

過去の日記にコメント失礼します。

この名刺、名前だけとはいえ、ご自分で手作業で字詰めされたのですね!
そんな貴重な、美しい名刺を頂いて、ありがとうございます。

貴重な技術が廃れていくことはとても悲しいですが
それだけ手間をかけた美しいものに、それ相当のお金を出せるかと言われれば、、
ゴメンナサイとしか言いようがないです。

便利とか低コストとかの裏には、消えざるを得ないものが必ずたくさんあるんでしょうね。切ないです。

投稿: りん | 2009.09.07 02:36

どもです.この間はありがとうございました.
字詰めは待ち時間があったので,他の所も少ししてみましたが,イラレでボタン一発なところが,ものすごく時間かかりました.

まあ,オフセットとか便利なので要らない技術と言えばそうなのかもしれませんが,この刷る体験自体がものすごく面白いものの様な気がして,今でも充分活用可能なのではないかと思ったりしています.

投稿: ホジヲ | 2009.09.07 15:33

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