モリタ製作所の見学
先日、大学の授業の一環で京都のモリタ製作所様に見学に行く機会がありました.
こちらは、歯科用の治療器具やイスなどの備品を主に作っている会社で、かなりのシェアがあるそうです.
工場の見学を主に伺ったのですが、個人的にはこの会社のR&Dにかける姿勢に感銘を受けました.
あえて会社をユルくして(限度はあると思いますが)、勝手に色々と考えたりプロジェクトを進めることを推奨していたり、成果の出ないプロジェクトも方向性が良ければ延々と支持し続けたりと、イノベーションを起こす土壌を整備することの大切さを理解し、実行しているように感じました.
事実、寝るスタイルの診療台を初めて発売して歯科医のスタイルを大きく変えたり、レーザーでの治療器を開発したりと、新しい発想の製品を数多く開発していました.
また、この会社はインハウスのデザイナーがおらず、全部外部のデザイナーがデザインしているそうですがデザインの質も高く、単に外部のデザイナーが優秀なだけではなく、会社内部の企画や設計部署とも風通し良く開発が出来ている様子でした.
別の機会に別の企業の方と話していて、他は変えられても会社の風土というのはなかなか変えられない、という話をしたことがあります.風土というのは別に形があるわけでもなくその場その場のやりとりの積み重ねですが、シクミとして大きな力を持っているのだと感じた見学会でした.
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