韓国出張
7月、8月と続けて韓国への出張がありました.
1回目は、海外での入試のお手伝い、もう1回は昨年も行った日韓デザインワークショップです.
日韓デザインワークショップでは、韓国総合芸術学校(韓国国立の美大)の学生10名と、日本の学生10名とがお互い混じり合ってチームを組み、ワークショップを行うというものです.
先方のキム先生は、グラフィックデザイナーで日本でも活躍されていて日本語もペラペラです.今度のソウルに出来るザハ=ハディトのデザインセンターのインフォメーションデザインを、原研哉さん達と行っているそうです.
ワークショップのテーマは「韓紙」.日本の和紙は、中国から韓国を経由してもたらされたとされていますが、韓国にも日本の和紙に相当する韓紙が存在します.楮をベースにしたものですが、やはりこちらも最近取扱量が減っているのが問題になっています.
ワークショップの前半は、韓紙の産地である全州にリサーチに行き、後半はその体験をベースに紙を使った製品の提案を行いました.
全州では、古い伝統家屋に泊まり、周囲の町並みや韓紙の博物館などを見学、そして製紙会社の手漉きの現場も見学させて頂きました.
漉く方向が横だったり、半自動漉きの機械があったりと、微妙に異なっていましたが、材料も漉き方もほぼ日本と同じ流し漉きで、出来ている紙も似たような印象がありました.
後半のワークショップは実質2日で制作し、提案するというハードなものでした.日本人と韓国人混成5人でチームを作り、日韓両方のコトバでプレゼンテーションしました.また、全てのチームでプロトタイプを制作していました.
紙の文化は中国も含めて、アジアで独特の発達をしていて、その重要性に学生達が触れる良い機会になったのではないかと思っています.
韓国では、食事が安くて美味しくて、あちこちで食べ歩きをしていました.
ご飯を食べるためだけにもう一度行きたいぐらいです.
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